薬局が先に消える地区は、どこか
都道府県版 供給持久度レポート(A4約12ページ)の中身です。 閉局の起こりやすさと、閉局が起きたときに住民が受ける影響を突き合わせ、 手を打つ順番をお示しするものです。
これから作るのではありません。貴都道府県の分は、もう出来ています。
構成
- 貴都道府県が、自ら課題として記していること保健医療計画の該当箇所を、県の言葉のまま引用します
- 圏域の平均は、圏域の中の差を隠します薬剤師偏在指標は二次医療圏単位。圏域で平均をとると、内側の差は数字から消えます
- いま、貴都道府県で起きていること現存薬局・真の閉局・徒歩10分超の住民・1軒消えたときに影響を受ける高齢者
- すでに空白・手薄な市区町村予防ではなく、いま届けるための手当てが要る地域このページには載せていません
- これから薄くなる順閉局の起こりやすさ × 起きたときの影響の期待値このページには載せていません
- 全市区町村の全数薬局数・真の閉局・閉局率・平均徒歩・徒歩10分超・影響高齢者・スコアこのページには載せていません
- この順番を、どの枠組みに当てるか偏在指標・かかりつけ薬局・5疾病6事業など、既存の枠組みとの接続
- 数字の出し方/限界経路計算の手順と、この数字で言えないこと
4〜6章を、このページに載せていない理由
市区町村を薄い順に並べた表は、そのまま出店候補地の順位づけとして使えます。 CrossHealth は、個別の事業者の経営判断のためには順位をつけないと決めています。 誰でも取れる場所に置いた時点で、その約束は嘘になります。
線は「誰に」ではなく「何のために」で引いています。 公共の資源配分のため——県の基金の配分、休日夜間の当番、災害時の拠点、市町村のへき地対応——であれば、 順位をつけます。順位をつけなければ、限られた予算をどこに配るか決められないからです。
このレポートは、公の側にだけお渡ししています。
中身の一部(大阪府版から)
大阪府・72市区町村を、250mメッシュ17,145区画で測ったものです(閉局の窓 2025-08〜2026-07)。
- 現存する薬局
- 4,765軒
- 直近12か月の真の閉局
- 97件(廃止届330件から承継・移転を除く)
- 最寄りの薬局まで徒歩10分を超える人
- 638,599人(7.4%)
- 最寄りが1軒消えると徒歩5分以上増える高齢者
- 189,153人(7.8%)
人口 8,676,202人・うち65歳以上 2,439,891人(250mメッシュ集計)。 すでに空白・手薄な市区町村は2件ありますが、地域名は上記の理由で伏せています。
数字の出し方
徒歩分は、OpenStreetMap の道路網(歩行者プロファイル)に沿って計算した実際の経路時間です。 直線距離を換算した近似ではありません。250mメッシュ17,145区画それぞれについて、 直線距離で近い薬局20軒を候補に絞り、経路探索で最短の1軒までの所要時間を求めています。 県境の住民は隣県の薬局にも行けるため、候補には県外の薬局も含めています (候補9,265軒のうち県内5,227軒)。経路探索の失敗は0件でした。
真の閉局は、廃止届のうち承継・移転にあたるものを除いた数です。 大阪府では窓内の廃止届330件に対し、真の閉局は97件でした。廃止届をそのまま閉局として数えると、実態より大きく見えます。
この数字で言えないこと
- 真の閉局の絞り込みは、届出の区分までです。
- 「近くに新しい薬局が開いていれば移転とみなす」という追加の絞り込みは行っていません。したがって上限側の数字です。さらに絞れば件数は下がりますが、市区町村どうしの上下関係はほとんど動きません。
- 閉局の窓は直近12か月です。
- それ以前の名簿には欠けがあり、遡って埋めることができません。年による揺れは、この期間の値には含まれていません。
- 徒歩分は健常な成人の歩行速度を前提としています。
- 高齢の方や移動に困難のある方の実際の所要時間は、これより長くなります。影響を受ける高齢者の数は、その意味で控えめな数字です。
受け取り方
全文(A4約12ページ・伏せている4〜6章を含みます)は、 都道府県・都道府県薬剤師会・市区町村・郡市区薬剤師会など、公共の資源配分に関わる立場の方にお渡ししています。 下記フォームにご所属とあわせてお送りください。
ご所属の確認をさせていただくことがあります。個別の事業者の出店・買収の判断にお使いいただくことはできません。